美しい音色で弾くために
【ある日、生徒さんが息子さんから言われたこと】
最近、対面レッスンの生徒さん(年配の女性)が息子さんから、こう言われたそうです。
「おかあさん、最近、音がきれいになったね」と。
生徒さん曰く
「音楽は好きな子だけれども、私の演奏にどうのこうの言ったことはないのにね・・・・。」
生徒さんから、これを聞いて「やっぱりか・・・」と思いました。
というのは、この生徒さんには昨年10月の発表会の終了後から
「ギターを弾くときは、右指の爪と指の間に弦があるか否か確認して弾いて下さい」
と繰り返し指導したのです。
その結果、「楽器が鳴る」ようになったと考えられるのです。
勿論、楽器を鳴らす方法はこれだけではありません。
しかしながら、最低限の楽器を鳴らす弾き方を体得して欲しかったのです。
【指導のやり方の反省】
それまでは、この生徒さんは音色が安定しませんでした。
それは私の指導の仕方が、具体的ではなかったからかもしれません。
それまでは「自分の耳で聴いて、よく確かめましょう」という
指導の仕方でしたが、具体性に乏しかったので、
本人にはよく伝わらなかったのではないか?と反省しています。
【たった一つのことを守るだけ】
「爪と指の間に弦をはめる」たったこれだけです。
ただし、決して力任せに弾かない、ことが大切です。
どんなにテンポが速い楽曲でも、ゆっくりしたテンポで
これを実践してゆくだけです。
上記のことを少し詳しく書いたブログが
「爪の磨き方とタッチ」ですので、
興味がある方は御覧ください。
【最も美しい音色で演奏するジュリアン・ブリーム】
私が最も美しい音色で演奏していると思うギタリストは
巨匠ジュリアン・ブリームです。
細い音色でキューンと飛んでゆく、しかも多彩な音色で、
まるでオーケストラの演奏を聴いているかのような演奏です。
そのせいか、彼の演奏は多くのギタリストから支持されています。
残念ながら彼はすでに亡くなっていますが、
Youtube等に演奏がありますので、機会がありましたら、ご覧になってみて下さい。