爪の形と弦へのアプローチの考察

PDF解説版(アベル・カルレバーロ奏法を自分用にアレンジ)

文章解説版(アベル・カルレバーロ奏法を自分用にアレンジ)

クラシックギターにおける、爪の形と磨き方、弾き方

【爪の形】

原則~指の形に合わせて丸く削る
但し、これは弦に対して斜めに弾く前提です。

・原則的には指の形に合わせて丸く削るとよいと言われます。

これに対して、私は弦に対して直角に近い角度で弾きます。

その理由は・・・・

【弦に回転をかける】

 クラシックギターはアコースティックギターと違い、弦に太さがあるので、弦を摩擦することにより、回転をかけることが可能です。

 この回転が振動を生み、爪弾くエネルギーを楽器そのものに伝えることが可能になります。これが、「楽器が鳴る原理」です。

 クラシックギターを演奏する際に、美しい音色で弾くことは大切ですが、ホール等で演奏する際には遠いところに音が届く必要があるため、できるだけ楽器を鳴らしてあげたいものですが、「弦に対して斜めに弾く」よりは、「直角に弾く」ほうが、より大きな回転をかけることが可能です。(但し、回転をかけようと意識し過ぎると、力んだりしてしまうので、普通に弦に指を置いて弾くことだけを心がけるだけで大丈夫です。)

以下、爪の整形と弾き方の解説です。

【爪を磨くアイテム】

ガラスネイル磨き、TAMIYAフィニッシングペーパー2000番、木片(5mm厚バルサ材3cm×10cm)~フィニッシングペーパーを切って巻いて使う為

木片にフィニッシングペーパー(ハサミで3つに切って巻きます)を巻き、(木片の角を弦と見立て)爪と指の間が木片の角に当たるように磨く。

【爪の整形の仕方】

私は弦に対して直角に弾くので、平(たいら)に削り、角を落とす

爪は長過ぎないことが大切

【弾き方】

・弦に対して直角に弾くが、弦にタッチした時、爪と指の間にハマる感覚があるか確かめる。

・弦に指を置いてから弾く(重要)

*決して、上から弦を叩くように弾かない

*p指の真ん中を基準に爪弾くことで常に安定した太い音が得られます。

弦を下から上に少し引っ掛ける感覚で弾く。

但し、この時、弦を引っ張らないように気をつける。

*弦を弾く際、押したり引っ張ったりしない

音質はタッチが浅いと細くなり、タッチを深くすると太くなる

手首の力を抜くと安らぐ音が出やすい

あくまでも、現在、私が行なっている方法であり、指の形も個人差がありますので、必ずしもこれが正解というわけではありません(あの巨匠イエペスでも、しょっちゅう爪の形を変えて研究していと言います)が、何かの参考になれば幸いです。

以上、「クラシックギターにおける、爪の形と弾き方」でした。